足はただ早く何十里も走るため 腕は敵をうち挫くため 瞳は沸き立つ胸の探海燈のやうに
腕よ 太く太く鐵の腕となれ 何十人もの胸を抱き傷をなほし戰ひ進むため 神の如く敏捷なれ 足よ 强く强く鐵の足となれ 幾晝夜も飢ゑ疲勞とに弱るなく敵前に立ちつくすため 瞳よ 退くことのない精悍な意力が注ぎこまれてあれ 敵の襲擊と衞策を曝き碎くため
强くあれ 强くあれ 何物へも何物へも怖れる所なく强くあれ!