俺達の頰は赤く 俺達はどなる 頰と頰とつき合せて笑ひ合ふ 長い間で知つた胸と胸 オオ 明日はまた握手だけで別れ合ふ だが俺は知る 彼の上に俺の上に何物も何物も共通して存在する眞理 俺は深く信じて戰ふ 行け 貴樣 俺の半分の肉と血!
斷 片 10
最後まで殘すところなく勝つた歡びよ