胸は打つ 打て 誰がこの感情(こゝろ)を我等以外に知らう 自分は 又我等の往く道は 更に新に行はれなければならぬ 肉体よ わが認識よ わが仕事よ 引きしぼれ!
斷 片 9
大きな力强い逞しい腕 廣い胸の血はだくだく初夏の空に鳴る 柔い麥の穗が胸の底になびいてゐる