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一六四ト能ハスシテ爲メニ著作者ノ權利ヲ保護セントスルノ目的ヲ達スルコトヲ得サルニ至レハナリ、我國ニ於テモ命合ヲ以テ定ムヘキ手續ハ必ラス之ト類似ノモノナルヘシト信ス、第五十二條本法ハ建築物ニ適用セス廣ク著作物ト云ヘハ其ノ中ニ建築物ヲ包含スルヤ勿論ナリ、從テ特別ノ規定ナキ以上ハ美術上ノ著作物中ニ美術的建築物(例ヘハ京都ノ大極殿ノ如キ日光ノ建物ノ如キ是ナリ)ヲ包含スルナリ、歐州ノ著作權法ニ於テハ明文ヲ以テ美術上ノ建築物ヲ保護スル國アリ、例ヘハルクセムブルグノ如キ是レナリ、或ハ美術上ノ著作物中ニ解釋上之ヲ包含セシムルモノアリ、例ヘハ白耳義、佛國、西班牙ノ如キ是レナリ、或ハ建築ニ關スル圖〓模型ノミヲ保護シ建築物自身ニハ保護ヲ與ヘサルモノアリ、例ヘハ獨乙英國ノ如キ是レナリ、此ノ如ク歐洲諸國ノ法制ハ區々ニシテ一定セス、同盟條約ニ於テハ建築ニ關スル圖〓模型ハ之ヲ保護スヘキ著作物中ニ列擧スト雖建築物自身ハ之ヲ明言セス追加規程第二條ニ於テ內國法ニ於テ建築物ニ保護ヲ與フル國ハ同盟國ノ建築物ニモ同一ノ保護ヲ與フヘキ旨ヲ規定セリ、故ニ建築物自身ニ對シテハ必ラスシテ條約ニヨリテ之ヲ保護スルコトヲ强要セラレサルナリ、我國ニ於テハ從來建築物ヲ保護セル慣習ナキノミナラス建築物ヲ模擬シテ建築家ノ利益ヲ害シタルノ實例ナク又今日ニ於テ之ヲ保護セサル可カラサル必要ナク却テ外國ノ建築物ヲ利用スルノ必要アルヲ以テ本法ハ建築物ニ適用セサルコトセリ、然レトモ建築物ノ圖〓、模型ニシテ美術上ノ圖〓、模型ト看做サルヘキモノハ第一條ノ範圍ニ屬スルヤ勿論ナリ、著作權法要義終一六五
