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一〇八
 
可カラス、今條約ニ於ル別段ノ規定ヲ左ニ說明スヘシ
(一) 條件及方法ノ履行、 同盟國ノ著󠄁作者󠄁又ハ其ノ承繼人カ他國ニ於テ著󠄁作權ノ保護ヲ享有スルニハ其ノ著󠄁作物ヲ始メテ發行シタル國ノ著󠄁作權法ニ規定セル條件及方式ヲ履行スルコトヲ要ス(同盟條約第二條第二項前󠄁段)、而シテ一タヒ其ノ國法ノ規定スル條件及方式ヲ履行スルトキハ最早他國ニ於テハ何等ノ方式及條件ヲ履行セスシテ當然著󠄁作權ノ保護ヲ受クルコトヲ得(解釋的宣言書第一)、例ヘハ我著󠄁作權法ニ於テハ著󠄁作權侵󠄁害󠄂ニ對スル民事訴訟󠄁ヲ提起󠄁スルニハ著󠄁作權ノ登錄ヲ受クルコトヲ要スルモ同盟國ノ著󠄁作者󠄁ハ其ノ自國ノ著󠄁作權法ニ從テ方式ヲ履行シタルトキハ最早我國ニ於テハ登錄ヲ受ケスシテ民事訴訟󠄁ヲ提起󠄁スルコトヲ得ルナリ、故ニ佛人ハ佛國著󠄁作權法ノ規定ニ從ヒ納󠄁本ヲ爲シ、英國人ハ英國著󠄁作權法ニ依リ「ステーシヨーナース、ホール」ニ於テ登錄ヲ爲シタルトキハ我國ニ於テハ何等ノ手續ヲ爲サスシテ直ニ著󠄁作權ノ保護ヲ享有スルコトヲ得ルカ如シ、換言スレハ本法第十五條第二項ノ規定ハ同盟條約ニ於テ保障セル外國著󠄁作者󠄁ニ對シテハ適󠄁用ナキナリ、是レ即チ條約ニ別段ノ規定アル場合ニシテ此ノ場合ニハ本法ヲ適󠄁用セスシテ條約ヲ適󠄁用スルナリ、
(二) 著󠄁作權ノ期間 同盟條約第二項後段ニ曰ク
「他國ニ於ル著󠄁作權ノ享有ハ其ノ本國ニ於テ附與スル保護ノ期間ヲ超過󠄁スルコトヲ得ス」
例ヘハ我著󠄁作權法ニ從ヘハ著󠄁作權ノ期間ハ著󠄁作者󠄁ノ終󠄁身及死後三十年ナレトモ英國法ニ於ル著󠄁作權ノ期間ハ著󠄁作者󠄁ノ終󠄁身及死後七年ナルヲ以テ英國人ハ英國ニ於テ發行シタル著󠄁作物ニ關シテハ死後七年ヲ經過󠄁スルトキハ最早我國ニ於テ著󠄁作權ノ保護ヲ享有スルコトヲ得サルカ如シ即チ著󠄁作權ノ期間ニ關スル本法第三條以下ノ規定ハ英國人ニ適󠄁用セラレスシテ條約ノ規定ニ依リ英國法ニ從フコトヽ爲ルナリ、是レ亦條約ニ於ル別段ノ規定ナリ、
第一章 著作者ノ權利
一〇九