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『眺むれば行手の彼方』、見ゆるとしも無き山路より、杳けき風に漂ひつゝ、これや正にクエカー詩仙の美しくも詠み出でたるに似たらん乎。

來るはいづこぞ、 間近くの
香になつかしみ  旅人は、
しばしやすらひ  ゆたかなる
御空の祝禱いのり    聞くぞうれしき。


(武士道大尾)