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    五月雨や桶の輪きれぬ夜の音

    五月雨や東寺の沙彌の髯蓬々

    五月雨も後の五月の小文かな

    五月雨や龍燈あぐる番太郞

    五月雨に御物遠や月の顏

    五月雨れて鶴の脛短くなれり

    五月雨れてこの笠森をさしも草

     信濃の洗馬

入梅

    入梅晴の私雨や雲ちぎれ

    降る音や耳も酸うなる梅の雨