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    やどりせむ藜の杖になる日迄

風車

    手車となるや折りとる風車

百合

    花々を百合せてや百合の花

    美き其姬百合や后ざね

     奇香亭にて

鼓子花

    晝顏のみじか夜眠る晝間哉

    晝顏に米搗凉む哀なり

    晝顏の花に眠たき庵かな

     東武吟行の頃美濃路より平田の許への文の音信に