この螢田每の月にくらべ見む
上林三入亭
螢見や船頭醉うておぼつかな
森川許六錢別二句の內
蠅
うき人の旅にもならへ木曾の蠅
山中逗留
蚤
蚤虱馬の尿する枕もと
富士の吟
山の姿蚤が茶臼の覆かな
蝸牛
蝸牛角ふりわけよ須磨明石