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    凉さやゆく先々の最上川

    汐越や鶴脛ぬれて海凉し

     文鱗生出山の御形を贈りけるを安置して

    南無佛草の臺も凉しけれ

    蛤の口しめて居る暑さかな

    暑き日を海へ入れたり最上川

    此頃の暑さはなんと川逍遙

夏寒

    夏寒し大佛暮れぬ堂の中

秋ちかし

    秋近き心の寄るや四疊半

     井將氏水樓