Page:Basho Haiku Zenshu.djvu/35

このページは校正済みです

    花に明かぬ恨みや我の歌袋

    蝙蝠も出でようき世の花に鳥

    鐘消えて花の香は撞く夕哉

    花の時爺は目出度なりにけり

    てきちょくに蝶もてくるや花見酒

    瘦脛もあればぞ花の吉野山

    夏近し其口たはへ花に風

     天宥法師の賛

    月か花か問へど四睡の眠哉

    世にさかる花にも念佛申しけり