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院の御門の譽めさせ給ふ地なるによりてほうみといふ田里人の語り侍るをいづれの書にかきとゞめたるとも知らず侍れどもいとかしこく覺え侍るまゝに

    梅椿早咲ほめんほみの里

     霜の後葎を訪ひて

枯草

    花皆枯れて哀をこぼす草の種

     熱田

    しのぶさへ枯れて餠買ふやどり哉