しに奉りける
鷗
水寒く寐入り兼ねたる鷗哉
鳰
かいつぶり顏見合せて又はいり
鴨
毛衣につゝみてぬくし鴨の足
己が身を枕に鴨のうきね哉
人々師走の海見んと船さし出しければ
海暮れて鴨の聲ほのかに白し
都鳥
鹽にしていざことづてん都鳥
千鳥
ひだるさよ寒さよ須磨の磯千鳥