のは行路難しと言ひけん人のかしこく覺え侍るは此身の乏しき故にや
柴の戶に茶を木の葉かく嵐哉
市中に住み詫びて
霜に飽き永に枕する身哉
茅舍買氷
氷苦く偃鼠が咽をうるほせり
甁破るゝ夜の氷の寐覺哉
茫蠡が長男の意をいへる山家集