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    古里や臍の緖になく年の暮

     十一月初日深川の舊草にかへりて朝暮敲戶の面々に對す

神の旅

    都出て神も旅寢の日數哉

御取越

    水涕に誠見せけり御取越

御影講

    菊雞頭きり盡しけり御影講

    御影講おほけな事は身延山

    御影講や油のやうな酒五升

亥の子

    畔物の亥の子の餠や歸花

夷講

    ふり賣の雁哀れ也夷講