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餘れるをすゝめて狂吟たはぶれとなす猶思ふ明年誰かすこやかならんことを

    十六夜のいづれか今朝に殘る菊

    秋を經て蝶もなめるや菊の露

     生玉邊より日を暮らして

    菊に出て奈良と難波は宵月夜

    菊の香や奈良には古き佛達

    菊の香や奈良は幾世の男振

    菊の露落ちて拾へばぬかごかな