白露もこぼさぬ萩のうねり哉
ひとつ家に遊女も寐たり萩と月
藤堂玄虎子が庭の半に作りしを見て
風色やしどろに植ゑし庭の萩
蕣
蕣の花になきゆく蚊の弱り
和其角蓼螢句
蕣に我れは飯くふ男かな
當麻寺にて
僧朝顏幾死かへる法の松
朝顏やこれも亦我が友ならず