墅に移る
雛
草の戶も住みかはる世ぞ雛の家
內裏雛人形天皇の御宇とかや
貝寄
貝寄の風の手品や和歌の浦
順峰入
峰入や一里をくるゝ小山伏
對門人
田畑打
栴檀も一鍬づゝの田打哉
畠うつ音や嵐の櫻麻
苔淸水にて
凍解
凍解けて筆にくみほす淸水哉