堅田にて
雁
病雁の夜寒に落ちて旅寐哉
朝風や只白雲に雁一つ
堅田落雁
鳥の文堅田の雁よ片便宜
四十雀
老の名のありとも知らで四十雀
椋鳥
榎の實散るむくの羽音や朝嵐
鶉
鷹の目の今や暮れぬと啼く鶉
田莊酒家
桐の木に鶉なくなる塀の中