ぬ
木曾の瘦もまだなほらぬに後の月
もの知りの心問ひたしのちの月
落し水
うき草やしかも山田の落し水
くりからや三度起きも落し水
秋の野
あきの野や草の中ゆく水の音
鹿
ひいとなく尻聲悲し夜の鹿
武藏野や一寸程な鹿の聲
ひれふりて女鹿も寄るや男鹿山
女夫鹿や毛に毛が揃うて毛六かし