ども世にこのもしきものにぞ有りける此歌は東山に住みける僧を尋ねて西行上人のよませ給ふよし山家集にのせられたりいかなるあるじにやとこのもしくてある草庵の坊に遣しける
柴の戶の月や其まゝ阿彌陀坊
たんだ住め住めば都ぞ今日の月
滄海の波酒臭しけふの月
靈岸嶋の人來るに三人皆七兵衞