斜嶺亭戶を開けば西に山あり伊吹といふ花にもよらず雪にもよらずたゞこれ孤山の德あり
其儘に月もたのまじ伊吹山
長柄埋木の文臺の裏書に
月の洩る昔の橋の板目哉
川音や五條の橋の古びやう
悼遠流天宥法師
其魂を羽黑にかへせ法の月
國々や八景更に氣比の月