Page:Basho Haiku Zenshu.djvu/131

このページは校正済みです

    名月に麓の霧や田の曇

    名月の花かと見えて綿畠

     東順傅

    入月のあとは机の四隅かな

     深川の末五本松といふ處に掉をさして

    川上と此川下や月の友

    あの中に蒔繪書きたし宿の月

    名月や西にもほしき窓一つ

     小夜の中山にて