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     寄李下

    稻妻を手にとる闇の紙燭哉

     粟津にて

    稻妻や海の面をひらめかす

     宿敦賀

    かの雲は稻妻を待つ便哉

    稻妻や緣まで來てはかへる波

     或る智識ののたまはくなま禪大疵の基とかやいと有難さに

    稻妻に悟らぬ人の尊さよ