見送りのうしろや淋し秋の暮
雲竹の像
こちら向け我も淋しき秋の暮
松杉の尾の上の鐘や秋の暮
六介六兵衞の人々に芭蕉菴をとぶらはれて古鄕の安否を聞く
幾千里隔つ思ひや秋の暮
ゆく秋
行く秋や手を廣げたる栗の毬
蛤の二見に別れゆく秋ぞ
ゆく秋や身にひきまとふ三布蒲團