Page:Basho Haiku Zenshu.djvu/108

このページは校正済みです

    枯枝に烏のとまりけり秋の暮

    蝶鳥の知らぬ花あり秋の暮

     所思

    此道や行く人なしに秋の暮

    思案するに冥途もかくや秋の暮

     深川の庵

    船頭の尻聲高し秋の暮

     木因亭

    死もせぬ旅寢の果よ秋の暮

     野水が旅行を送りて