秋來ぬと妻戀ふ星や鹿の革
文月
文月や六日も常の夜には似ず
幻住庵
冷
旅くせや寢冷煩ふ秋の山
ひや〳〵と壁をふまひて晝寢哉
ある草庵にいざなはれて
秋凉
秋凉し手每にむけや瓜茄子
夜寒
乳麵の下焚きつくる夜寒哉
八朔
八朔や天の橋立たばね熨斗
嵐雪が四國へ渡る時