松飾
幾霜に心芭蕉の松飾
若松の四方に影さす光哉
惠方
惠方から曳くやことしも牛の玉
蓬萊
蓬萊に聞かばや伊勢の初便
蓬萊や不二を見て來て江戶の春
書初
大津繪の筆のはじめは何佛
猿曳
年々や猿に着せたる猿の面
萬歲
萬歲のひとりかへるや薄月夜
嫁が君
餠花や簪にさせるよめが君
若菜
菎蒻に今日は賣勝つ若菜哉