女神)との間に、お產れなさつた神樣である。
造物主はお約束の通り、此の神樣を「アイヌモシリ」(人の世界)に降されたのである。
「オイナカムイ」は、しばらく、「アイヌ」を友として、其の敎師となり、「アイヌ」の祭るべき神樣の御名、及び祈禱の法、衣服を作る法、魚獸を捕る法、家を建てる法、器具を製作する法等、すべて、必要なることを敎へられたものである。
「オイナカムイ」の御敎によつて、アイヌの信仰(崇拜)する神樣方は、造物主の命を奉じ、モシリに於ける各受持ちの職務を定めて、モシリを守護する神樣である。故に人々は此等の神を信仰せねば大なる神罰を受けるのである。