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するには、懲戒（みせしめ）のため衆人（しうじん）の前（まへ）に於（おい）てし、決（けつ）して之（これ）を秘密（ひみつ）に行（おこな）はず。

一、罪人（ざいにん）が容易（ようい）に其（そ）の罪（つみ）に服（ふく）さゞる場合（ばあひ）は、熱湯中（ねつたうちう）に石（いし）を入（い）れ之（こ）れを素手（すで）にて探（さぐ）らしめ、無事（ぶじ）なるときは無罪（むざい）とす。

二、鐵（てつ）又（また）は石（いし）を熱（ねつ）し、嫌疑者（けんぎしや）の掌上（しやうじやう）に草葉（くさば）を置（お）き、其（そ）の上（うへ）に之（こ）れを載（の）せ無事（ぶじ）なるときは無罪（むざい）とす。

三、嫌疑者（けんぎしや）をして、盃（さかづき）の水（みづ）を飮（の）ましめ、空盃（くうはい）になりたるとき頭上（づじやう）に載（の）せ、之（こ）れを頭（かしら）にて、後方（こうはう）に投出（なげだ）し、伏（ふ）せずして落（お）ち止（とゞ）まるときは無罪（むざい）とす。

四、水槽（みづをけ）に水（みづ）を滿盛（まんせい）し、嫌疑者（けんぎしや）をして、呑（の）み干（ほ）さしめ、一息（ひといき）にて飮（の）み了（をは）れば無罪（むざい）とす。

五、「ニーテメレ」と稱（しよう）し、圖（づ）に示（しめ）すが如（ごと）く、兩手（りやうて）を側方（そくはう）に伸（の）ばし棒（ぼう）に結（むす）