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職八年に及べり。此の間彼は諸處より借り集めたる法律書を繙き、兀々として之を亂讀せり。一部の法律書を購ふことすら能はざりし窮乏なる彼も、斯くして辯護士たるの資格を得たり。二十五歲より五十歲に至る此の二十五年間に於て、彼が國會議員たりしは僅に一期即ちニケ年に過ぎざりき。功業由來蹉跌し易し、彼が勃々たる雄心も、此の短きニケ年に在りては、彼をして未來の大立物たらしむべき何等の特徵を示すこと能はざりき。千八百四十九年、議員の任期終る時、彼は「公有領土局」の長官たらんことを求めて、端なく大統領の拒絕に會へり。而も喜ぶべし、彼は之が爲に純粹俗務の一局に捕虜たることの危難を免れて、彼と彼の國の爲に