うたわない(歌はない)』 かわいらしい(かはいらしい) くわしい(詳しい) けわしい(険しい)』 にわかに(俄かに) すなわち(即ち)』 びわ(琵琶) びわ(枇杷)
第5 イに発音されるひは,いと書く。
例
うぐいす(鶯) たい(鯛) はい(灰) いいわけ(言訳)』 ついやす(費す) たいらげる(平げる)』 ならいます(習ひます) おもいます(思ひます) したがいます(従ひます)』 ちいさい(小さい) こいしい(恋しい) ついに(遂に)
第6 ウに発音されるふは,うと書く。
例
あらう(洗ふ) まう(舞ふ) あう(合ふ) かう(買ふ) うたう(歌ふ) しなう(撓ふ) いう(言ふ) くう(食ふ) すう(吸ふ) ぬう(縫ふ) ゆう(結ふ) くるう(狂ふ) あらそう(争ふ) うけおう(請負ふ) おもう(思ふ)』 あやうい(危い)
第7 オに発音されるふは,おと書く。
例
あおい(葵)』 あおぐ(仰ぐ) あおる(煽る) たおす(倒す)
第8 エに発音されるへは,えと書く。たゞし助詞のへは,へと書くことを本則とする。
例
かえる(蛙) いえ(家) まえ(前) かんがえ(考)』 かえる(帰る) さえずる(囀る) すくえ(救へ) ひろえ(拾へ)』 さえ(助詞さへ)
第9 オに発音されるほは,おと書く。
例
いきおい(勢) かお(顔) しお(塩) におい(匂) おおかみ(狼) おおやけ(公) こおり(氷) こおろぎ(蟋蟀) ほおずき(酸漿) ほお(頬) ほおのき(朴木) もよおし(催し)』 なおす(直す) しおおせる(為遂せる) とどこおる(滞る) とおる(通る)』 おおい(多い) おおきい(大きい) とおい(遠い)』 なお(猶)
第10 ユの長音は,ゆうと書く。
例
1,いうをゆうと書くもの
ゆうじん(友人) ゆうげん(幽玄) ゆうびん(郵便)