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大泊より敷香迄七十圓位なり、然して此郵便物送達は一ケ月一回乃至二回である。其發送の都度兵士が一人又は二人が守衛されるのでありアイヌは之を一の請負事業として東海岸の土人は越年の生活の一助としてゐたのである。
(四)電信局
電信局はカルサーコウ又はハツカトマリと云ふ現山下町に一局、ウラジミロフカ(豐原)に一局、ガウキノウラスコエ(落合)に一局、シラローカ(白浦)に一局、マクンコターン(馬群古丹)一局、シルトル(知取)に一局ナヨロ(內路)に一局、シシカ(敷香)に一局以上の八局である。
(五)病院
病院はカルサーコウに一院現山下町ガウキノウラスコエ(落合)に一病院而して醫者は大泊山下町を本院として、各部落に巡迴して醫術を施すのである。又カルサーコウの本院には入院患者も居るなり。
(六)學校
カルサーコウに尋常高等小學程度の學校が一校、其他トプキー現榮濱村迄の間に小さな寺小屋式の