Page:国体論及び純正社会主義 帝国図書館 北輝次郎寄贈本.pdf/28

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個人主義の犯罪親――先天的犯罪者の多くも先祖の社會的境遇の遺傳なり――生活の欲望と下層階級の犯罪――犯罪者の多くは家庭に於ける道德家たらんが爲めなり――カルカッタの獄に繋がれたる貧民階級――緊急狀態權と個人主義の刑法學の矛盾――高尙なる生活の慾望と上層階級の犯罪――高尙と云ふ文字の內容は今日黄金を以て充塞せらる――講壇社會主義の犯罪觀――樋口勘次郎氏の犯罪不滅論――犯罪は病的現象に非らず――社會良心――進步の先驅者と犯罪者――生體の根本的組織の革命と其れに伴ふ必然的現象たお犯罪の消滅――ヂュルクハイムの承認せる宗敎的犯罪の消滅と社會主義による經濟的原因に基く犯罪の消滅――普通良心の鋭敏と刑罰の輕減――社會良心の進化――社會主義は餘りに多くを將來に期待する空想なりと云ふ先入思想――重力落下の原則と社會進化――宗敎に關する犯罪の時代と社會良心の進化―