Page:国体論及び純正社会主義 帝国図書館 北輝次郎寄贈本.pdf/247

このページはまだ校正されていません

理想とする良心との衝突なり――良心の内容の社會的作成――國家の法律は階級的行爲を律するを得べきも社會の道德は階級的良心を責むる能はず――獨乙皇帝の階級國家時代の良心――經濟的貴族階級の良心――裸體に生れたる良心と階級的衣服――貧民階級の良心作成の狀態――一國家一社會内に地方的時代的良心を混在せしむ――社會主義と階級的良心を掃蕩の爲めに革命主義となる――階級的良心と階級鬪爭――『人は只社會によりてのみ人となる』――倫理的生物と倫理的境遇――狼に養はれて獸類に退化せる小兒の事例――獸類の如く退化する變化性は神の如く進化する變化性なり――遺傳と境遇――模倣性の說明――現代の人は凡て狼の手に養はれつゝあり――空腹即ち犯罪飽腹即ち犯罪と云ふ意味――社會主義と個人の責任――思想の獨立信仰の自由あるは其の獨立信仰を認むる社會良心あるを以てなり――社會主義の自由論の