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第貳編 社會主義の倫理的理想

 第 四 章

個人主義の犯罪親――先天的犯罪者の多くも先祖の社會的境遇の遺傳なり――生活の欲望と下層階級の犯罪――犯罪者の多くは家庭に於ける道德家たらんが爲めなり――カルカッタの獄に繋がれたる貧民階級――緊急狀態權と個人主義の刑法學の矛盾――高尙なる生活の慾望と上層階級の犯罪――高尙と云ふ文字の內容は今日黄金を以て充塞せらる――講壇社會主義の犯罪觀――樋口勘次郎氏の犯罪不滅論――犯罪は病的