Page:国体論及び純正社会主義 帝国図書館 北輝次郎寄贈本.pdf/121

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る所有權神聖の金冠――權利思想の變遷――腕力は所有權を確定すと云へる占有說の古代思想――占有の國王貴族を顚覆せる勞働說――社會主義は社會の所有權神聖を主張す――資本家の機械占有と往年の奴隸占有――機械は死せる先祖の靈魂が子孫の慈愛のために勞働す――リカドーの不備の點と地代則の說明――個人主義時代の獨斷的權利論――個人主義の權利の理想は形式に於て似たるも社會主義と混同すべからず――個人主義の法理學ば亦其の經濟學の如く現社會の辨護にあらず――權利とは社會生存の目的に適合する社會關係の規定なり――社會の利益即ち權利にして正義なり


 實に此の經濟的貴族國に對しては貴族主義を主張するものに非さる