首相所轄機関MIVILUDESの役割2
人権や基本的自由を侵したり、社会秩序に対する脅威となったり、法令法規に反する行為を行ったりするセクト的運動(団体)の動向について観察・分析を行う。
公の自由の尊重の下、上記行為に対して国家権力(政府)が行うところの予防的及び抑止的措置の調整を容易にする。
セクト的逸脱行為への対抗に係る行政手法に関する情報の交換を、公的機関において促進させる。
公務員に対する関連事項の情報提供及び研修に貢献する。セクトの危険性や危険について市民に知らせたり、セクトの被害者たちに対する援助行為が容易に行われるようにする。
外務省の管轄問題でセクトに係る国際的事案に協力する。
MIVILUDESは、省庁を越えた枠組みの組織であり、その役割は、国の部署の協調を向上させることにある。
当対策本部は、総合検査官である委員長をはじめとして、司法官である事務総長を中心とした常設の学際的チームから構成されている。
対策本部長は、関係省庁の代表者によって構成される執行委員会(CEPO)と、指導(コンサルタント)委員会(CO)によって補佐されている。後者は、話し合いを持つための委員会で、一般向けに開かれている。首相に任命された国会議員や政府高官、各種団体責任者・医療関係者・経済界などを代表する30名がその委員を努めている。
セクトが及ぼす危険に対してどのように対処するばよいのか?
セクト的グループに対して
編集それがどのように機能しているかを知る
編集- 無条件の加入
- 外部世界の拒絶
- 常に参加を強要・金銭提供の強要
- 過剰な勧誘
- 子供の教化
- 独裁的・不透明・隔離的な組織
- 会員(信徒)の相互的監視
- 困難な脱会
どのような手口で接触してくるかを知る
編集- セクト的団体は、人を動揺させたり、弱みにつけこもうとする。
- 安心を与えるような身分(身元・肩書き)を装い、職業訓練・医療・医療補助の分野や、教育(天才児指導・通信教育)の分野、刑務所などで活動(勧誘)を行う。
- 自然災害時に進んで干渉する。
- 効果的に人を惹きつけるよう、倫理や人権の保護を主張する。
知り合いに対して
編集態度で見極める
編集- ある団体特有の用語を使う
- 食習慣の変化
- 治療の拒否
- 家族や社会との断絶
- ある団体への唯一的参加
- 絶対的な服従、指導者への完全忠誠
- 批判的精神の喪失、全ての実存的疑問に対する答えを持っている
関係(連絡・交際)を保つ
編集- 関わりのある団体についての情報(儀式・思想・用語)を得る。
- その人を尊重しつつ、教義が真実に反することに気づくように仕向ける。
- 対話を拒まないようにし、相手に罪悪感を与えないようにする。
つながりを保つ
編集- 可能な限り頻繁で好意的なつながりを保つ。
- 家族や社会におけるその人の存在意義を良く評価する。
- 共通の思い出を話題にする。
- その人がセクト団体を離れようとする時に、直ぐに受け入れられる状態でいる。
- その人のために心理的援助を探す。