酔花間 (休相問)
白文 | 書き下し文 | 訳文 |
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休相問 | ||
怕相問 | 訊くのは怖い | |
相問還添恨 | 訊いたらまた更に恨み[1]を増すから | |
春水滿塘生 | 春水は |
春の水が溜め池いっぱいに満ちてくると |
鸂鶒還相趁 | つがいの | |
昨晚雨霏霏 | 昨晩 雨 |
昨夜は雨がしとしと降っていて |
臨明寒一陣 | 明け方に差し掛かると寒さが一頻り襲ってくる | |
偏憶戍樓人 | ひたすら偲ばれるのは、あの辺境防備に召集されて駐屯している人のこと | |
久絕邊庭信 | 久しく辺庭[6]の |
あの辺境の人からはもうずいぶん長いこと便りが絶えてしまっている |
作者について
編集この文章について
編集白文の元は翰廬より。
注釈
編集- ↑ 1.0 1.1 心に残る辛い悔しさ、残念さ、無念さ。
- ↑ 堤防で囲われて水を受ける溜め池のこと。
- ↑ 3.0 3.1 オシドリ。「鴛鴦」という漢字は、どこかで誤解が生じたものらしく、本来は日本におけるオシドリとは違うものらしい。正しくはこのケイセキがオシドリに当たるという。青木正児『中華名物考』平凡社〈東洋文庫〉、1988年、295-297頁。ISBN 4256184376。
- ↑ 追いかける。
- ↑ 辺境守備隊の駐屯地、またはその施設。
- ↑ 辺境地帯。
- ↑ 便り。手紙。書信。
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