臺灣街庄社ニ區長及區書記ヲ置クノ件

• 明治四十二年九月十三日勅令第二百十七号
• 施行:明治四十三年二月一日
• 廃止:大正九年十月一日
• 被廃止法令:街庄社長設置規程
• 底本:台湾街庄社ニ区長及区書記ヲ置クノ件・御署名原本、国立公文書館
• 註: 以下のリストに掲載される漢字はJIS X 0208外の異体字であり、Unicode表のBMP（基本多言語面、0面）が正しく表示できない環境によっては正しく記されない可能性がある。尚U+FA30からU+FA60の文字は、JIS X 0213対応のフォント（IPAフォント等）による記述を行っている。

  • 凡例

    親字 → 異体字 (Unicode番号) ; 異体字の説明。

  • 社 → 社 (U+FA4C) ; 偏が「示」となる字形
  • 内 → 內 (U+5167) ; 「人」の部分が「入」となる字形
  • 郎 → 郞 (U+90DE) ; 偏が「良」となる字形
  • 免 → 免 (U+FA32) ; 「俛」の旁部分となり、1、2画目の部分が「刀」となる字形

朕臺灣街庄社ニ區長及區書記ヲ置クノ件ヲ裁可シ茲ニ之ヲ公布セシム

御名御璽

明治四十二年九月十三日

內閣總理大臣侯爵桂　太郞
內務大臣法學博士男爵平田東助

勅令第二百十七號
第一條

臺灣總督府管內街、庄、社又ハ數街庄社ニ區長一人區書記若干人ヲ置ク

區長及區書記ハ判任官ノ待遇トス

第二條

區長ハ廳長ノ指揮監督ヲ承ケ部內ノ行政事務ヲ補助執行ス

第三條

區書記ハ區長ノ命ヲ承ケ庶務ニ從事ス

第四條

區長及區書記ハ廳長之ヲ命免ス

第五條

臺灣總督ハ必要ト認ムルトキハ區長ヲシテ身元保證ノ爲金圓又ハ物件ヲ提供セシムルコトヲ得

第六條

區書記ニハ手當ヲ給スス

區長ニハ事務費ヲ給スルコトヲ得

第七條

本令ニ規定スルモノノ外必要ナル事項ハ臺灣總督之ヲ定ム

附則

本令施行ノ期日ハ臺灣總督之ヲ定ム
明治三十年勅令第百五十號ハ之ヲ廢止ス
從前街庄社長ノ職務ニ屬シタル事項ハ區長ノ職務ニ屬ス