約翰傳第十章
- 註: この文書ではルビが使用されています。ここでは「
単語 」の形で再現しています。一部の古いブラウザでは、ルビが正しく見えない場合があります。
この翻訳には差別語が含まれていますが、歴史的著作物であることを考慮し、原文のまま掲載いたします。
第十章
編集[1] まことにまことになんぢらにつげん
2
3
4 おのれの
5 しらぬものにしたか[が]はずしてこれよりにげる しらぬものゝこゑをしらざればなり
6 耶穌かれらにこのたとへをいへど かれらそのいふこといかなるをしらざりし
7 耶穌またかれらにいひけるは まことにまことになんぢらにつげん われはひつじの
8 すべてわれよりさきにきたりしものはぬすびとなり とうぞくなり しかしながら
9 われは
10 ぬすびとはぬすみころしほろぼすのほかにきたらず われはかれらにいのちをたもたせ おほひなるをたもたせんときたれり
11 われはよきかふものなり よきかふものは
12 かふものにあらずしてやとはれしものは
13 やとひものはやとはれしものにて
14 われはよきかふものにておのれの
15
16 われこの
17 わがいのちをふたゝびとらんとすつるによりて
18 われよりこれをうばふものなし われみづからこれをすつる われこれをすつるのちからあり またこれをとるのちからあり わが
19 またこのことばによりてユウダヤ人のうちになかたがへあり
20 そのうちおほくいひけるは
21 ある人いひけるは これおにゝつかれしものゝことばにあらず
22 ヱロソルマみやきよめのいはひにて ふゆのころなり
23 耶穌みやのソロモンの
24 ユウダヤ人かれをとりまきていひけるは われらをいつまでうたがはするや なんぢもしキリストならばあきらかにかれらにつげよ
25 耶穌こたへけるは われ
26 されど
[27] わがひつじはわがこゑをきゝ われかれらをしる かれらわれにしたがひ
28 われかれらにかぎりなきいのちをあたへ かれらいつまでもほろびず またわがてよりこれをうばゝんものなし
29 われにかれらをたまひしわが
30 われと
31 こゝにまたユウダヤ人かれをうたんとて
32 耶穌かれらにこたへけるは われわが
33 ユウダヤ人こたへけるは よきわざをするにあらず たゞけがすことゝなんぢ人なるにおのれを
34 耶穌こたへけるは われなんぢらは
35 もし
36
37 もしわが
38 もしこれをなさばわれを
39 こゝにかれら耶穌をとらへんとはかれども そのてをのがれてさる
40 またヨロダンのむかふヨハンネの
41 おほくの人これにつきていひけるは ヨハンネはしるしをなさず されどもヨハンネかれについていひしことはみなまことなり
42 かしこにおほくの人はこれを