神楽哥音振拍子等有笛譜
 北御門
无者曽己加於己名不也万の於己奈不也万乃之比
加毛止於介也
 韓神北御門時異例唐神音振/大直日又同
美之万由不加太仁止利加介太加与尓
加於介也
 氣比哥万渉調音合八首
安之支太和良波乃不奈天世留比波和礼加千止里天
也安波礼和礼加千止里天也安波礼
 採物合八種十六首音振皆同之
左加支波尓由不止里之天々太加々美乃見无呂遠以波比曽女介厶以波比曽女介无
 韓神
見之万由不加太尓止里加介和礼加良加美波加良乎支世无也加良乎支加良乎支世无也
 倭舞哥
見也比止乃於保与曽己呂毛比左止保之
 狭居張哥三種合本末元首音振同件狭居張以前召才男
由不之天乃加見乃左支太乃以奈乃呂保乃
 之名加取用早居張琴但件哥本末合六首依次各一度/唱更以一哥数度唱安知不云
  本
しなかとるやゐなのみなとにやあいそいるふねのかちよくませふねかたふくなふねかたふくな
  末
わかくさのやいもゝのきたりやあいそわれものりたやふねかたふくなふねかたふくな
  本
しなかとるやゐなのふしはらやあいそとひてくるしきかはおとはおとおもしろきしきかはおとはおと
  末
しなかとるやゐなのみなとにやあいそあみさすやわかきのきみはいくらとりけむいくらとりけむ
  本
わきもこにやひとよはたふれあいそあやまりにしよりとりもとられすとりもとられす
  末
しかりともやわかきのきみはやあいそいつゝとりむつとりとりなゝつとりやつとりとりこゝのよとをはとりけむとをはとりけむ
 薦枕用狭居張琴末哥同音
こもまくらやたかきのよとにやあいそたかにへひとそしきつきのほるあみおろしさてさしのほる
 小竹波
  本
さゝなみやしかのからさきみしねつくをみなのよさそれもかゝれもかいとこせまいとこせにせむ
  末
あしはらたのいなつきかにのおのれさへよめをえすとてさゝけてはおろしおろしてはさゝけかひなけをするやかひなけかひなけをするや
 宇恵津支
  本
うゑつきやたなかのもりやもりやてふかさのあさかはらに
  末
われをきてふたつまとるなとるなてふさかのあさちかはら
 擧巻
あけまきをわたさたにやりてそをふとそをもふそをもふそをもふと
  末
そをもふとなにもはすをり
 太宮
おほみやのちひさことねりてゝやてゝやたまならはてゝや
 美名止谷
みなとたにくゝひやつをりとろちなやとろちなやゝつなからとろちなや
 蛬
きり/\すねたさうれたさみそのふにまゐりてきのねをほりはむておさまさつのをれぬおさまさおさまさつのおれぬ
  末以同哥唱但ねたさうれたさより唱
 千歳々々
千歳々々々々やちとせの千歳や
 伊津礼曽毛
いつれそもとゝまり
  末
かのさきこえて
   此哥類本末合廿二首音振皆同之
 湯立
いきしまのあまもときらかにたりほのおけおけたくほの
  末
たくほのにそのさきさきかをりありひおけおけかをりありひ
  本
おほきみのぬきをはやまのわかさくおけおけわかさく
  末
わかさくわれをりにゆくふかちさをひとかきおけおけおけおけ
 吉々利々
吉々りゝ千歳白衆止宇聴説晨朝清浄偈
あかほしは明星はくはやこゝなりやなにしかもこよひのつきのたゝこゝにますやたゝこゝにますや
   末哥同本哥従自衆等初唱又本末各三度乞
 得錢子
とく錢こかねやのしもゆふひはすたれかはたをりしとく錢こたゝらこきひよやたりらこきひよや
 木綿作
ゆふつくるしのゝはらのあさたつねあさたつね
 此後朝倉
  本
あさくらやきのまろとのにわかをれは
  末
わかをれはなのりをしつゝゆくやたれ
      此間使舞人陪従被物人長疋絹差
   次其駒然後事了 退出

底本 編集

  • 『平安 神歌抄・平安 神楽和琴秘譜』 二玄社〈日本名跡叢刊〉、1984年。
 

この作品は1929年1月1日より前に発行され、かつ著作者の没後(団体著作物にあっては公表後又は創作後)100年以上経過しているため、全ての国や地域でパブリックドメインの状態にあります。