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玉の台 作者:御堂上方
玉の台(うてな)も恋い慕ふ涙川(なみだがわ)。我見沈めて逢瀬(あふせ)あるなら、恋にやんさす。こはや恋はあだものな。一と村雨(むらさめ)に立ちよる宿(やど)も、名残は悲しきに、ましてこれは浅からぬ契あるに、指(さ)さんせ盃(さかずき)を飲まふ酒を。
この作品は1929年1月1日より前に発行され、かつ著作者の没後(団体著作物にあっては公表後又は創作後)100年以上経過しているため、全ての国や地域でパブリックドメインの状態にあります。