狛江町の皆様にお知らせ


狛江町の皆様にお知らせ

○ 町村合併勧告はなぜ出たか

去る三月二十日、狛江町と調布市に対し、町村合併を行うよう都知事から勧告がでました。これは狛江町が人口面積とも国や都の平均より低く、財政的にもゆたかとはいえず、又調布市と府中市を隔てゝ北多摩郡の飛地となつており、その他の事情を考えあわせてこれから町の発展のため、住民の利益としあわせのために、多くの仕事をしていくには、調布市と合併して力のある大きな市となつた方がよりよいと考えたからであります。

○ 世田谷区編入はどうか

狛江町の一節において、世田谷区編入の希望があるようですが、都は現在以上に特別区の拡大を考慮しておりません。このことは町村合併促進審議会における議論のたびごとに明確にされてきたところであり、かつ今回の調布市との合併計画をつくるにあたつても、以上の主旨を考慮し都知事が内閣総理大臣と協議して定めたものであります。

○ 合併計画はどのようにして作られたか

一、町村合併促進法による計画
東京都町村合併促進審議会の案をもとにして狛江町、旧調布町、旧神代町の意見をきき、さらに都議会、学議経験者等の意見をきいて都知事がつくりました。
一、新市町村建設促進法による計画
狛江町、調布市の実態を十分調査し、東京都新市町村建設促進審議会の意見をきき、さらに内閣総理大臣に協議をして都知事がつくりました。

○ 町村合併はどのくらい進んでいるか

町村合併は国の大方針であり、その国策にそつて合併したために減つた町村は六一九二(三月一日現在)に及びすでに国の計画の九九%になります。これによつて昭和二八年一月一日に、九六一〇あつた町村が現在三三五四となりました。東京都においても既に合併によつて減少した町村は四〇、勧告にしたがつて合併準備中の町村が六で、現在合併計画の上で残っている町村は四つだけになりました。

○ 合併したらどんな特典があるか

新市町村建設促進法の規定により、国や都は
一、計画調査に要する経費を補助する
一、支所、出張所の廃止統合その他事業実施のため補助金を交付する
一、教育施設、消防施設等の整備に係る財政援助について優先的取扱をする
一、合併した市町村が行う水道事業等について特別の配慮をする
一、国が道路の建設、河川の改修等を行う場合優先的な措置を講ずる
等の措置を行い、国鉄、電々公社等公共企業団体も新市町村建設のため協力することとなつており、新市町村の建設は今どん進められています。


昭 和 三 十 二 年 五 月
東 京 都 北 多 摩 地 方 事 務 所
  所在地  東 京 都 府 中 市 九 二 六 四 番 地
  電 話   (武蔵府中四二・一〇一・三四六)

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  1. 法律命令及官公󠄁文󠄁書
  2. 新聞紙及定期刊行物ニ記載シタル雜報及政事上ノ論說若ハ時事ノ記事
  3. 公󠄁開セル裁判󠄁所󠄁、議會竝政談集會ニ於󠄁テ爲シタル演述󠄁

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