春秋左氏傳/002 桓公/07

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訓読文

【經】　七年春二月己亥《きがい》、咸丘《かんきう》に焚《や》^[1]く。夏、穀伯《こくはく》綏《すゐ》・來朝《らいてう》す。鄧侯《とうこう》吾離《ごり》來朝す。

【傳】　七年（周ノ桓王十五年）春、穀伯・鄧侯、來朝す。名《な》いふは、之を賤《いやし》めるなり。
　夏、盟《まう》・向《しやう》^[2]、成《たひら》ぎを鄭に求む。既《すで》にして（皆）之に背《そむ》く。
　秋、鄭人・齊人・衞人、盟・向を伐《う》つ。王《わう》、盟・向の民《たみ》を郟《けふ》^[3]に遷《うつ》す。
　冬、曲沃《きよくよく》の伯《はく》^[4]、晉の小子侯《せうしこう》^[5]を誘《おび》きて之を殺す。（→桓公八年）

註

1. 焚は火田なり。林を焼きて狩る也。
2. 盟向は、二邑の名、隱公十一年、周王、以て鄭に與ふ。
3. 郟は王城即ち郟鄏なり。
4. 武侯。
5. 哀公の子。