「鉄道唱歌/奥州・磐城篇」の版間の差分

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#こゝに起りて越後まで つゞく岩越線路あり 工事はいまだ半にて 今は若松會津まで
#日和田本宮二本松 安達が原の黒塚を 見にゆく人は下車せよと 案内記にもしるしたり
#松川すぎてトン{{sic}}を いづれば來る福島の 町は縣廳所在の地 板倉氏の舊城下
#しのぶもじずり摺り出だす 石の名所も程近く 米澤ゆきの鐵道は 此町よりぞ分れたる
#長岡おりて飯坂の 湯治にまはる人もあり 越河こして白石は はや陸前の國と聞く
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#尻内こせば打ちむれて 遊ぶ野馬の古間木や 今日ぞ始めて陸奧の 海とは是かあの船は
#野邊地の灣の左手に 立てる岬は夏泊 とまらぬ汽車のすゝみよく 八甲田山も迎へたり
#渚に近き湯野島を 見つゝくゞれるトン{{sic}}の 先は野内か浦町か 浦のけしきの晴れやかさ
#勇む笛の音いそぐ人 汽車は著きけり青森に むかしは陸路廿日道 今は鐵道一晝夜
#津輕の瀬戸を中にして {{sic}}までは二十四里 ゆきかふ船の煙にも 國のさかえは知られけり
#汽車のりかへて弘前に あそぶも旅の樂しみよ 店にならぶは津輕塗 空に立てるは津輕富士
#歸りは線路の道かへて 海際づたひ進まんと 仙臺すぎて馬市の 岩沼よりぞ分れゆく
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#中村いでゝ打ちわたる 川は眞野川新田川 原の町より歩行して 妙見まうでや試みん
#浪江なみうつ稻の穗の 長塚すぎて豐なる 里の富岡木戸廣野 廣き海原みつゝゆく
#しばしばくゞるトン{{sic}}を 出てはながむる浦の波 岩には休む鴎あり 沖には渡る白帆あり
#君が八千代の久の濱 木奴美が浦の波ちかく をさまる國の平町 並が岡のけしきよし
#綴湯本をあとにして ゆくや泉の驛の傍 しるべの札の文字みれば 小名濱までは道一里
#道もせに散る花よりも 世に芳ばしき名を留めし 八幡太郎が歌のあと 勿來の關も見てゆかん
#關本おりで{{sic}}平潟の 港にやどる人もあり 岩の中道ふみわけて 磯うつ波も聞きがてら
#あひて別れて別れては またあふ海と磯の松 磯原すぎて高萩に 假るや旅寢の高枕
#助川さして潮あびに ゆけや下孫孫も子も 驛夫の聲におどろけば いつしか水戸は來りたり