「古今和歌集/巻十二」の版間の差分
削除された内容 追加された内容
細 added Category:古今和歌集 using HotCat |
細編集の要約なし |
||
1行目:
巻十二:恋二
00552
10 ⟶ 11行目:
おもひつつ-ぬれはやひとの-みえつらむ-ゆめとしりせは-さめさらましを
00553
20 ⟶ 22行目:
うたたねに-こひしきひとを-みてしより-ゆめてふものは-たのみそめてき
00554
30 ⟶ 33行目:
いとせめて-こひしきときは-うはたまの-よるのころもを-かへしてそきる
00555
40 ⟶ 44行目:
あきかせの-みにさむけれは-つれもなき-ひとをそたのむ-くるるよことに
00556
50 ⟶ 55行目:
つつめとも-そてにたまらぬ-しらたまは-ひとをみぬめの-なみたなりけり
00557
60 ⟶ 66行目:
おろかなる-なみたそそてに-たまはなす-われはせきあへす-たきつせなれは
00558
70 ⟶ 77行目:
こひわひて-うちぬるなかに-ゆきかよふ-ゆめのたたちは-うつつならなむ
00559
80 ⟶ 88行目:
すみのえの-きしによるなみ-よるさへや-ゆめのかよひち-ひとめよくらむ
00560
90 ⟶ 99行目:
わかこひは-みやまかくれの-くさなれや-しけさまされと-しるひとのなき
00561
100 ⟶ 110行目:
よひのまも-はかなくみゆる-なつむしに-まよひまされる-こひもするかな
00562
110 ⟶ 121行目:
ゆふされは-ほたるよりけに-もゆれとも-ひかりみねはや-ひとのつれなき
00563
120 ⟶ 132行目:
ささのはに-おくしもよりも-ひとりぬる-わかころもてそ-さえまさりける
00564
130 ⟶ 143行目:
わかやとの-きくのかきねに-おくしもの-きえかへりてそ-こひしかりける
00565
140 ⟶ 154行目:
かはのせに-なひくたまもの-みかくれて-ひとにしられぬ-こひもするかな
00566
150 ⟶ 165行目:
かきくらし-ふるしらゆきの-したきえに-きえてものおもふ-ころにもあるかな
00567
160 ⟶ 176行目:
きみこふる-なみたのとこに-みちぬれは-みをつくしとそ-われはなりぬる
00568
170 ⟶ 187行目:
しぬるいのち-いきもやすると-こころみに-たまのをはかり-あはむといはなむ
00569
180 ⟶ 198行目:
わひぬれは-しひてわすれむと-おもへとも-ゆめといふものそ-ひとたのめなる
00570
190 ⟶ 209行目:
わりなくも-ねてもさめても-こひしきか-こころをいつち-やらはわすれむ
00571
200 ⟶ 220行目:
こひしきに-わひてたましひ-まよひなは-むなしきからの-なにやのこらむ
00572
210 ⟶ 231行目:
きみこふる-なみたしなくは-からころも-むねのあたりは-いろもえなまし
00573
220 ⟶ 242行目:
よとともに-なかれてそゆく-なみたかは-ふゆもこほらぬ-みなわなりけり
00574
230 ⟶ 253行目:
ゆめちにも-つゆやおくらむ-よもすから-かよへるそての-ひちてかわかぬ
00575
240 ⟶ 264行目:
はかなくて-ゆめにもひとを-みつるよは-あしたのとこそ-おきうかりける
00576
250 ⟶ 275行目:
いつはりの-なみたなりせは-からころも-しのひにそては-しほらさらまし
00577
260 ⟶ 286行目:
ねになきて-ひちにしかとも-はるさめに-ぬれにしそてと-とははこたへむ
00578
270 ⟶ 297行目:
わかことく-ものやかなしき-ほとときす-ときそともなく-よたたなくらむ
00579
280 ⟶ 308行目:
さつきやま-こすゑをたかみ-ほとときす-なくねそらなる-こひもするかな
00580
290 ⟶ 319行目:
あききりの-はるるときなき-こころには-たちゐのそらも-おもほえなくに
00581
300 ⟶ 330行目:
むしのこと-こゑにたてては-なかねとも-なみたのみこそ-したになかるれ
00582
310 ⟶ 341行目:
あきなれは-やまとよむまて-なくしかに-われおとらめや-ひとりぬるよは
00583
320 ⟶ 352行目:
あきののに-みたれてさける-はなのいろの-ちくさにものを-おもふころかな
00584
330 ⟶ 363行目:
ひとりして-ものをおもへは-あきのよの-いなはのそよと-いふひとのなき
00585
340 ⟶ 374行目:
ひとをおもふ-こころはかりに-あらねとも-くもゐにのみも-なきわたるかな
00586
350 ⟶ 385行目:
あきかせに-かきなすことの-こゑにさへ-はかなくひとの-こひしかるらむ
00587
360 ⟶ 396行目:
まこもかる-よとのさはみつ-あめふれは-つねよりことに-まさるわかこひ
00588
370 ⟶ 407行目:
こえぬまは-よしののやまの-さくらはな-ひとつてにのみ-ききわたるかな
00589
380 ⟶ 418行目:
つゆならぬ-こころをはなに-おきそめて-かせふくことに-ものおもひそつく
00590
390 ⟶ 429行目:
わかこひに-くらふのやまの-さくらはな-まなくちるとも-かすはまさらし
00591
400 ⟶ 440行目:
ふゆかはの-うへはこほれる-われなれや-したになかれて-こひわたるらむ
00592
410 ⟶ 451行目:
たきつせに-ねさしととめぬ-うきくさの-うきたるこひも-われはするかな
00593
420 ⟶ 462行目:
よひよひに-ぬきてわかぬる-かりころも-かけておもはぬ-ときのまもなし
00594
430 ⟶ 473行目:
あつまちの-さやのなかやま-なかなかに-なにしかひとを-おもひそめけむ
00595
440 ⟶ 484行目:
しきたへの-まくらのしたに-うみはあれと-ひとをみるめは-おひすそありける
00596
450 ⟶ 495行目:
としをへて-きえぬおもひは-ありなから-よるのたもとは-なほこほりけり
00597
460 ⟶ 506行目:
わかこひは-しらぬやまちに-あらなくに-まよふこころそ-わひしかりける
00598
470 ⟶ 517行目:
くれなゐの-ふりいてつつなく-なみたには-たもとのみこそ-いろまさりけれ
00599
480 ⟶ 528行目:
しらたまと-みえしなみたも-としふれは-からくれなゐに-うつろひにけり
00600
490 ⟶ 539行目:
なつむしを-なにかいひけむ-こころから-われもおもひに-もえぬへらなり
00601
500 ⟶ 550行目:
かせふけは-みねにわかるる-しらくもの-たえてつれなき-きみかこころか
00602
510 ⟶ 561行目:
つきかけに-わかみをかふる-ものならは-つれなきひとも-あはれとやみむ
00603
520 ⟶ 572行目:
こひしなは-たかなはたたし-よのなかの-つねなきものと-いひはなすとも
00604
530 ⟶ 583行目:
つのくにの-なにはのあしの-めもはるに-しけきわかこひ-ひとしるらめや
00605
540 ⟶ 594行目:
てもふれて-つきひへにける-しらまゆみ-おきふしよるは-いこそねられね
00606
550 ⟶ 605行目:
ひとしれぬ-おもひのみこそ-わひしけれ-わかなけきをは-われのみそしる
00607
560 ⟶ 616行目:
ことにいてて-いはぬはかりそ-みなせかは-したにかよひて-こひしきものを
00608
570 ⟶ 627行目:
きみをのみ-おもひねにねし-ゆめなれは-わかこころから-みつるなりけり
00609
580 ⟶ 638行目:
いのちにも-まさりてをしく-あるものは-みはてぬゆめの-さむるなりけり
00610
590 ⟶ 649行目:
あつさゆみ-ひけはもとすゑ-わかかたに-よるこそまされ-こひのこころは
00611
600 ⟶ 660行目:
わかこひは-ゆくへもしらす-はてもなし-あふをかきりと-おもふはかりそ
00612
610 ⟶ 671行目:
われのみそ-かなしかりける-ひこほしも-あはてすくせる-とししなけれは
00613
620 ⟶ 682行目:
いまははや-こひしなましを-あひみむと-たのめしことそ-いのちなりける
00614
630 ⟶ 693行目:
たのめつつ-あはてとしふる-いつはりに-こりぬこころを-ひとはしらなむ
00615
|