「古今和歌集/巻十」の版間の差分

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巻十:物名
 
 
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こころから-はなのしつくに-そほちつつ-うくひすとのみ-とりのなくらむ
 
 
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くへきほと-ときすきぬれや-まちわひて-なくなるこゑの-ひとをとよむる
 
 
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なみのうつ-せみれはたまそ-みたれける-ひろははそてに-はかなからむや
 
 
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たもとより-はなれてたまを-つつまめや-これなむそれと-うつせみむかし
 
 
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あなうめに-つねなるへくも-みえぬかな-こひしかるへき-かはにほひつつ
 
 
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かつけとも-なみのなかには-さくられて-かせふくことに-うきしつむたま
 
 
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いまいくか-はるしなけれは-うくひすも-ものはなかめて-おもふへらなり
 
 
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あふからも-ものはなほこそ-かなしけれ-わかれむことを-かねておもへは
 
 
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あしひきの-やまたちはなれ-ゆくくもの-やとりさためぬ-よにこそありけれ
 
 
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みよしのの-よしののたきに-うかひいつる-あわをかたまの-きゆとみつらむ
 
 
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あきはきぬ-いまやまかきの-きりきりす-よなよななかむ-かせのさむさに
 
 
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かくはかり-あふひのまれに-なるひとを-いかかつらしと-おもはさるへき
 
 
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ひとめゆゑ-のちにあふひの-はるけくは-わかつらきにや-おもひなされむ
 
 
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ちりぬれは-のちはあくたに-なるはなを-おもひしらすも-まとふてふかな
 
 
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われはけさ-うひにそみつる-はなのいろを-あたなるものと-いふへかりけり
 
 
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しらつゆを-たまにぬくやと-ささかにの-はなにもはにも-いとをみなへし
 
 
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あさつゆを-わけそほちつつ-はなみむと-いまそのやまを-みなへしりぬる
 
 
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をくらやま-みねたちならし-なくしかの-へにけむあきを-しるひとそなき
 
 
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あきちかう-のはなりにけり-しらつゆの-おけるくさはも-いろかはりゆく
 
 
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ふりはへて-いさふるさとの-はなみむと-こしをにほひそ-うつろひにける
 
 
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わかやとの-はなふみしたく-とりうたむ-のはなけれはや-ここにしもくる
 
 
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ありとみて-たのむそかたき-うつせみの-よをはなしとや-おもひなしてむ
 
 
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うちつけに-こしとやはなの-いろをみむ-おくしらつゆの-そむるはかりを
 
 
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はなのきに-あらさらめとも-さきにけり-ふりにしこのみ-なるときもかな
 
 
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やまたかみ-つねにあらしの-ふくさとは-にほひもあへす-はなそちりける
 
 
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ほとときす-みねのくもにや-ましりにし-ありとはきけと-みるよしもなき
 
 
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うつせみの-からはきことに-ととむれと-たまのゆくへを-みぬそかなしき
 
 
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うはたまの-ゆめになにかは-なくさまむ-うつつにたにも-あかぬこころは
 
 
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はなのいろは-たたひとさかり-こけれとも-かへすかへすそ-つゆはそめける
 
 
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いのちとて-つゆをたのむに-かたけれは-ものわひしらに-なくのへのむし
 
 
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さよふけて-なかはたけゆく-ひさかたの-つきふきかへせ-あきのやまかせ
 
 
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けふりたち-もゆともみえぬ-くさのはを-たれかわらひと-なつけそめけむ
 
 
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いささめに-ときまつまにそ-ひはへぬる-こころはせをは-ひとにみえつつ
 
 
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あちきなし-なけきなつめそ-うきことに-あひくるみをは-すてぬものから
 
 
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なみのおとの-けさからことに-きこゆるは-はるのしらへや-あらたまるらむ
 
 
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かちにあたる-なみのしつくを-はるなれは-いかかさきちる-はなとみさらむ
 
 
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かのかたに-いつからさきに-わたりけむ-なみちはあとも-のこらさりけり
 
 
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380 ⟶ 418行目:
 
なみのはな-おきからさきて-ちりくめり-みつのはるとは-かせやなるらむ
 
 
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390 ⟶ 429行目:
 
うはたまの-わかくろかみや-かはるらむ-かかみのかけに-ふれるしらゆき
 
 
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400 ⟶ 440行目:
 
あしひきの-やまへにをれは-しらくもの-いかにせよとか-はるるときなき
 
 
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410 ⟶ 451行目:
 
なつくさの-うへはしけれる-ぬまみつの-ゆくかたのなき-わかこころかな
 
 
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420 ⟶ 462行目:
 
あきくれは-つきのかつらの-みやはなる-ひかりをはなと-ちらすはかりを
 
 
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430 ⟶ 473行目:
 
はなことに-あかすちらしし-かせなれは-いくそはくわか-うしとかはおもふ
 
 
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440 ⟶ 484行目:
 
はるかすみ-なかしかよひち-なかりせは-あきくるかりは-かへらさらまし
 
 
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450 ⟶ 495行目:
 
なかれいつる-かたたにみえぬ-なみたかは-おきひむときや-そこはしられむ
 
 
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460 ⟶ 506行目:
 
のちまきの-おくれておふる-なへなれと-あたにはならぬ-たのみとそきく
 
 
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