「先見の明なき近代的政治家」の版間の差分

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<big>▽過激</big>派は世界を革命の火中に投ぜんと計画し世界の総ての国家を敵視し特に国家組織の堅固にして動かすべからざる日本に対しては敵意を抱いて居る、露国反過激の徒は共産党の恐るべき無政府運動を無効に帰せしめんと熱中して居るのである、而して彼等は最も熱心な国家主義者であると共に目下強勢なる善隣日本国を唯一の恃みとし之と同盟提携して以て将来永く相互の福利増進の為に図らんことを希望して止まぬのである。
 
<big>▽目下</big>過激派は勢力を得反過激派は連戦連敗の結果として士気全く振はざる姿であつて今や僅に二名の偉大なる中心人物残り反過激徒を統一す是れ則ち南露に於けるウランゲリ将軍と極東に於けるセミヨノフ
 
<big>▽極東</big>に就いて云へば目下後貝加爾には露国の四方より多くの反過激派徒集まり来り彼等は皆過激派と決戦せんとしてセミヨノフの軍に投じたのである、此反過激派軍は日本が過激派と戦ふべき有力なる援助を与へたるを常に感謝して日本を徳として居るのである。