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松蔭の月 作者:不詳
軒端の松に秋風(あきかぜ)の、音も淋しくふくる夜に、かかる心のうき雲を、吹きはらひつつ澄みのぼる、月のみかげぞあきらけき、うきをなぐさむかたみとて、松のあらしを琴(こと)の音(ね)にして。